日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 11月29日

日々のみ言葉 11月29日

○今日のタイトル 聖霊による再生

○通読箇所 テトス3章

◇今日の聖句

神は、私たちが行った義のわざによってではなく、ご自分のあわれみによって、聖霊による再生と刷新の洗いをもって、私たちを救ってくださいました。

◇ひとくち解説

2章では主に家庭や教会でどのようにふるまうべきか、そしてその基盤となる「福音」について記しました。それと並行するように3章では、クレタの公共の場における「福音生活」について記しています。

2:11-14は3:4-7に、美しい詩のことばとして言い換えられています。ここに私たちが「すべての良いわざを進んでする者となる」ことの原動力が歌われています。

良いわざの原因は私たちにあるのではありません。神・聖霊・イエスキリストの三位の力強い働きのうちにあると宣言します。

<神は愛なり>という動機から始まり、「神はこの聖霊を、私たちの救い主イエス・キリストによって、私たちに豊かに注いでくださ」いました。それによって私たちは再生され「義と認められ、永遠のいのちの望みを抱く相続人と」されたのです。

受けた破格の恵みにふさわしく、キリスト者が置かれた社会の中で「良いわざに励むように」…そのことによってクレタ社会を、より良く変革していくことが、教会の使命なのです。

◇クイズ

3:12で、パウロは自分が今どこにいると言っていますか?1.ニコポリス 2.コリント 3.アテネ

日々の御言葉 11月28日

日々のみ言葉 11月28日

○今日のタイトル 神の教えを飾る

○通読箇所 テトス2章

◇今日の聖句

それは、彼らがあらゆる点で、私たちの救い主である神の教えを飾るようになるためです。

◇ひとくち解説

クレタ教会の人々は、迫害や困難はありませんでしたが、クレタ文化の偽りに満ちた生き方に同調し、そのことによって教会の評判を落としていました。

2章の前半では、それぞれの立場に応じて、品位を保ち、善良な生活をするように勧められます。クリスチャンは、世と同化するのでも、浮世離れして遠ざかるのでもなく、社会のただ中において、キリストの栄光を現す使命を帯びています。こうして信徒の存在が「救い主である神の教えを飾る」宝石のように輝くのです。(10節)

その生活の根拠となる「神の教え」とは、私たちに対して現れた「救いをもたらす神の恵み」のことです。

すなわち第一に、キリストが、私たちをすべての罪から贖い出して「きよめるため」ご自分を献げられたという過去の恵み。

第二に、「大いなる神であり私たちの救い主であるイエス・キリストの、栄光ある現れ」という将来の祝福に満ちた恵みです。

この過去の恵みと将来の恵みを結ぶのにふさわしい者として、今自分自身を区別すること…それがキリスト者の歩む道なのです。

◇クイズ

使徒の働き27:12で、パウロが載る船が越冬のために目指そうとしたクレタ島の港は?1.ミラ 2.フェニクス 3.シルティス

日々の御言葉 11月27日

日々のみ言葉 11月27日

○今日のタイトル 偽ることのない神

○通読箇所 テトス1章

◇今日の聖句

それは、偽ることのない神が永遠の昔から約束してくださった、永遠のいのちの望みに基づくものです。

◇ひとくち解説

クレタ島の教会に派遣された同労者テトスに、パウロが書き送った手紙です。クレタ社会は裏切りと暴力に満ちていました。それは、狡猾なギリシャ神ゼウスがこの島出身であるということにも理由があるかもしれません。「クレタ人はいつも?つき、悪い獣、怠け者の大食漢」という詩が広く知られるほどです。人を出し抜いてでも、安楽に生きる者こそ成功者、という文化が根強くありました。

それに対してはパウロは、私たちを選んでくださったお方は、「偽ることのない神」と、手紙を書き始めます(1:2)。教会を、クレタ文化とは正反対の「真理の知識を得る」生き方へと導くように、テトスに勧めるのです。

冒頭でパウロが自分のことを「神のしもべ」と呼ぶのは特殊なことです。他の手紙では「キリストのしもべ」と自称しています。意味は同じですが、より旧約の預言者たちの姿を想起させます。「永遠の命の望み」が、新奇な思い付きなどではなく、永遠の昔から約束され、イスラエルがどんなに主を裏切っても、旧約の預言者たちによって語り続けられた知らせであること、それほどまでに神が偽りない真実なお方である、ということを「神のしもべ」という称号を用いて、思い起こさせようとしているように思われます。そしてまた、神が誠実であられるのと同様に「神のしもべ」も忠実であるということも。

◇クイズ

1:4でテトスのことを何と呼んでいますか?1.わが兄弟 2.同労者 3.わが子

日々の御言葉 11月21日

日々のみ言葉 11月21日

○今日のタイトル 先入観なしに

○通読箇所 1テモテ5章

◇今日の聖句

私は、神とキリスト・イエスと選ばれた御使いたちの前で、あなたに厳かに命じます。これらのことを先入観なしに守り、何事もえこひいきせずに行いなさい。

◇ひとくち解説

混乱したエペソ教会に「神の家」としての秩序を取り戻すようにと、パウロはテモテに勧めました。(3:15)

5章では、実際にエペソ教会で問題になっていたことについて指摘します。

まず、やもめ(未亡人)の保護の問題です。使徒6章でもわかるように、ごく初期から教会は、社会的弱者とみなされていたやもめに対して手厚い支援をしてきました。しかし、エペソでは、生活のすべをもっているのに、教会の支援を受け、自堕落な生活をし、うわさ話に興じるやもめたちが、教会の評判を落としていたのです。

次に、長老(年寄りの男性)についても、述べています。年を取っていても、みことばと教えのために労苦している高齢者には、尊敬をもって接するようにうながしています。

神の家を愛と真理とをもって保つためには、先入観や、えこひいきや、性急さがあってはなりません。本当に保護が必要な人、本当に尊敬に値する人を見抜くことが大切なのです。

こうして教会が神の家族として一つになる時、キリストは教会を通して、「祝福に満ちた唯一の主権者、王の王、主の主」としての栄光を現されるのです。(6:16)

◇クイズ

5:18では、教会のために働く人を、何をしている牛に例えていますか?1.耕している牛 2.脱穀している牛 3.草を食む牛

日々の御言葉 11月19日

日々のみ言葉 11月19日

○今日のタイトル 神の家

○通読箇所 1テモテ3章

◇今日の聖句

神の家とは、真理の柱と土台である、生ける神の教会のことです。

◇ひとくち解説

混乱したエペソ教会に秩序を回復するために、教会の中で指導的な立場にある人々の資質について、パウロは記します。監督(1-7節)と執事(8-14節)は、親が模範を示しながら家庭の中に調和を保つように、神の家である教会の中に秩序を取り戻さなければなりません。

15節でパウロは教会のあるべき姿を要約します。これはこの手紙の中心と言ってもよいでしょう。「神の家とは、真理の柱と土台である、生ける神の教会のことです。」教会とは真理そのものである生きておられる神が臨在され、その統治によって隅々まで調和が満ちている共同体(家)なのです。

16節では、エペソ教会で親しまれていたであろう讃美歌が引用されています。「キリストは肉において現れ、霊において義とされ、御使いたちに見られ、諸国の民の間で宣べ伝えられ、世界中で信じられ、栄光のうちに上げられた。」

教会という共同体を通して、キリストの受肉・キリストの義が、天においても地においても、見られ、宣べ伝えられます。こうして教会は存在そのものをもって、キリストの栄光を現すのです。

テモテがエペソに派遣されたのは、ただ問題をうまく収束させるためだけではなく、この教会の理想を実現するためだったのです。

◇クイズ

執事には求められていない、監督の資質は何ですか?1.大酒飲みでない 2.不正な利を求めない 3.教える能力

日々の御言葉 11月18日

日々のみ言葉 11月18日

○今日のタイトル  すべての人のため

○通読箇所 1テモテ2章

◇今日の聖句

キリストは、すべての人の贖いの代価として、ご自分を与えてくださいました。

◇ひとくち解説

パウロから弟子テモテに宛てた手紙です。偽教師たちによる「違った教え」で混乱し、むなしい議論に迷い込んでいるエペソの教会に、「栄光の福音」(1:11)を伝えるために、テモテは派遣されました。

2章からは、そのテモテ教会にあった特定の問題について、勧告が記されています。

はじめに、<すべての人のために>祈るように勧められています。私たちが信じる神は、特定の民族の、特定の文化を持った人の神ではなく、すべての人のための唯一の神です。「キリストは、すべての人の贖いの代価として、ご自分を与えてくださいました。」(2:6)パウロ自身、かつて「神を冒?する者、迫害する者、暴力をふるう者」(1:13)でした。しかし、一人も滅びることをも望まれない主の憐れみにより救われました。この福音に立ち、すべての人のために執り成し祈るよう勧めるのです。

次に、その祈りを妨げているエペソ教会の問題を指摘します。男性は、神学論争に巻き込まれ、祈ることを忘れ「怒ったり言い争ったり」していました。金持ちの女性たちの一部は、はでな髪型や、金や真珠や高価な衣服をまとい、過剰なおしゃべりで人々の注目を求め、偽教師たちに加担して、教会に混乱を招いていました。

これらの信徒が、「敬虔で品位を保ち、平安で落ち着いた生活を送る」(2:2)ことで、彼らを通して「すべての人が救われて、真理を知るようになる」(2:3)ことをパウロは望んでいるのです。

◇クイズ

今日はお休み

日々の御言葉 11月15日

日々のみ言葉 11月15日

○今日のタイトル 栄光にあずからせ

○通読箇所 2テサロニケ2章

◇今日の聖句

そのために神は、私たちの福音によってあなたがたを召し、私たちの主イエス・キリストの栄光にあずからせてくださいました。

◇ひとくち解説

テサロニケへの第二の手紙は、各章が来るべき主の日についての勧めの後に「どうか…」で始まる祈りの言葉で結ばれます。

二章では、この教会が陥っていたキリストの再臨についての誤解が指摘されます。彼らは、主の裁きの日はすでに来たのであって、自分たちの苦しみは、救いから取り残されたからなのだと、すっかり落ち着きを失っていたのです。主の再臨は恐れではなく、希望をもたらすものなのに。

パウロは、やがて神の宮に座し、自分こそ神と宣言する不法の者が現れることを予告します。その悪が頂点に達したとき、主はその者に連なる「滅びる者たち」を来臨の輝きをもって滅ぼされるのです。

その<不義を喜んでいたすべての者>と、鮮やかに対比させるように、パウロはテサロニケ教会の信徒たちを<主に愛されている兄弟たち>と呼びます。主は、福音によって一人ひとりを召し出し、すでに「主イエス・キリストの栄光にあずからせてくださいました。」(2:14)だから、何も恐れる必要はないのです。

心を騒がせていた彼らのために、パウロは祈りを持ってこの章を閉じます。「私たちを愛し、永遠の慰めとすばらしい望みを恵みによって与えてくださった方ご自身が、あなたがたの心を慰め」てくださるようにと。

◇クイズ

3:16では、パウロは主が何を与えてくださるように祈っていますか? 1.仕事 2.勇気 3.平和