日々のみ言葉 12月3日
○今日のタイトル わたしの愛する子
○通読箇所 ルカ3章
◇今日の聖句
すると、天から声がした。「あなたはわたしの愛する子。わたしはあなたを喜ぶ。」
◇ひとくち解説
バプテスマのヨハネの活動が記されたのち、21節からイエスの公生涯がスタートします。
その始まりが「祈り」であったことは非常に重要です。天が開け、聖霊がイエスの上に降ってこられたのは、イエスがバプテスマを受けられた時ではなく、祈っておられた時だと、ルカは示します。祈りの中で、聖霊の働きに全存在をお委ねになったイエスに対して、御父の声が響きます。「あなたはわたしの愛する子。」(22節)受胎告知では、ガブリエルがイエスを「いと高き方の子」「神の子」(1:32,35)と証言しましたが、今、聖霊と共に御父自らが、イエスを「神の子」と証されるのです。イエスは十字架で「父よ、わたしの霊をあなたの御手にゆだねます。」と息を引き取られるまで、祈りの中で、聖霊の導きに支配され、御父のみこころと一つでした。この従順こそ神の子が神の子たるゆえんです。
その後に続く系図は、イエスの使命を暗示しています。マタイはアブラハムから時代を下るように系図を示しましたが、ルカは時代をさかのぼり、アダムまでの系図を示します。イエスは、ただ一民族のためだけに来られたのではなく、全人類の救いのために来られたのです。アダムの不従順のゆえに神の栄光を受けられなくなった人類を、従順によって、最後列から一人ずつ探し出し先頭に至るまで集めて、「神に至る」…それが神の子イエスの使命なのです。「アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストにあってすべての人が生かされるのです。」(1コリント15:22)
◇クイズ