日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 7月10日

日々のみ言葉 7月10日

○今日のタイトル 主には恵み

○通読箇所 詩篇129-130

◇今日の聖句

イスラエルよ主を待て。主には恵みがあり豊かな贖いがある。

◇ひとくち解説

130篇は、他の詩篇でもよくみられるように、個人(1-6節)から、民(7-8節)へと広がる祈りです。

深い淵(1節)とは死の危険を伴う、絶望の暗闇です。この詩篇では、その淵は外敵によってではなく、自らの不義によってもたらされました。「罪の報酬は死です。」(ローマ6:23)主が「不義に目を留められるなら」、誰一人、み前に立つことはできません。

しかし、詩人には一縷の希望がありました。主は「赦してくださる」(直訳:あなたと共に赦しがある)ということです。この句は、7節「主と共に恵み 主と共に豊かな贖い」(直訳)と同じ構造をもっています。赦しは、恵み(契約に基づく永遠の愛)の一部なのです。詩人は、恵みの時が訪れ、暗く深い淵に赦しの光が差し込むのを、夜回りが夜明けを待ち望むように待ちます。

主の民とは、主のみ前に立つ資格がある民ではなく、主の恵みと贖いに依存する民なのです。

「これは私たちの神の深いあわれみによる。そのあわれみにより、曙の光が、いと高き所から私たちに訪れ、暗闇と死の陰に住んでいた者たちを照らし、私たちの足を平和の道に導く。」(ルカ1:78-79)

◇クイズ

129:3では、イスラエルが受けた苦しみは、背中に何を背負わされているようだったと表現していますか? 1.剣 2.石 3.鋤