日々のみ言葉 5月20日
○今日のタイトル カエサルに上訴
○通読箇所 使徒の働き25章
◇今日の聖句
私の理解するところでは、彼は死罪に当たることは何一つしていません。ただ、彼自身が皇帝に上訴したので、私は彼を送ることに決めました。
◇ひとくち解説
パウロが2年間カイサリアで拘留された後、総督はフェリクスからフェストゥスへと代わります。最高議会や旧総督と、新総督フェストゥスの違いは、彼がユダヤの習慣について全く無知な、典型的なローマ人であったということです。フェストゥスの態度は…
・パウロの件は、ユダヤ人の内輪もめであり、「どう取り調べたらよいか、…見当がつかない」(20節)
・パウロは「死罪に当たることは何一つ」しておらず、無罪。
・保身のために「ユダヤ人たちの機嫌を取」りたい…ということでした。
パウロは総督フェストゥスにこの件を裁く能力がないのをみて、上官であるローマ皇帝に上訴することを申し出ました。こうして、パウロのローマへの道は不思議な方法で開かれたのです。
カイサリアでのパウロは、有力者の意のままにもてあそばれる駒のように非力に見えます。しかし、実のところ、その盤面を支配しておられるのは神ご自身です。総督たち、王たち、千人隊長たち、町の有力者たちもまた、神の手中にある駒にすぎず、膠着しているように見える場面にあっても、神の計画は着々と進んでいるのです。
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。…人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。」(伝道3:11)
◇クイズ
12章で、アグリッパ王の父ヘロデは、教会の中の誰を殺しましたか?1.ヤコブ 2.ステパノ 3.マルコ