日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 4月30日

日々のみ言葉 4月30日

○今日のタイトル 行きなさい

○通読箇所 使徒の働き22章

◇今日の聖句

すると主は私に、『行きなさい。わたしはあなたを遠く異邦人に遣わす』と言われました。

◇ひとくち解説

エルサレム神殿ユダヤ人群衆から誤解を受け、殺されそうになったパウロでしたが、ひとまずローマ兵営へと連れて行かれます。その途上の階段でパウロは、同胞たちに「弁明」を語ります。この弁明は自らの潔白を証明するためのものではなく、福音を明らかにするものでした。

パウロは自分の回心について語り始めます。9章でも同じ物語が著者ルカによって記されていましたが、22章ではパウロ自身の体験として「一人称で」力強く詳細に語られます。

主が「わたしは…イエスである」と自己啓示された後、パウロは9章では省略されている質問を投げかけます。「主よ、私はどうしたらよいでしょうか」…ユダヤ人の理解(旧約聖書)では、神との出会いは、いつも使命を伴うものでした。モーセもイザヤも、主の顕現を見た後、一つの目的のために「遣わされた」のです。17節以降のエルサレム神殿での体験もそれを裏付けるものです。かつてイザヤは宮に満ちる主の栄光を見、「だれを、わたしは遣わそう」という声を聞いた時、「私を遣わしてください」と答えました。(イザヤ6章)パウロは、宮で祈っていたとき自分も同様の体験をしたと暗示しています。イエスは自分に、イザヤに現れた「主」として語りかけ「行きなさい。わたしはあなたを遠く異邦人に遣わす」と使命を示された‥‥これがパウロの弁明の核心です。それは、あなたがたが神殿で礼拝している主は、イエスであるという宣言でした。

◇クイズ

22:2で、パウロは何語で語りかけたと記されていますか?1.ギリシャ語 2.ヘブル語 3.ラテン語