日々のみ言葉 4月16日
○今日のタイトル ピリポ
○通読箇所 使徒の働き8章
◇今日の聖句
人々は、ピリポが神の国とイエス・キリストの名について宣べ伝えたことを信じて、男も女もバプテスマを受けた。
◇ひとくち解説
8章から本書は新しい展開を見せます。福音がエルサレムという地域を越えて、地の果てへと広がる第一歩です。
福音宣教は、しばしば綿密に建てられた人間の計画によりません。しかも、人の目から見ると危機や迫害など、もっともふさわしくない状況から始まります。8章では、ステパノの殉教とその後の迫害によってエルサレムから去らなければならなくなった信徒たちが、福音を伝えながら巡り歩いたことが新時代の始まりのきっかけになりました。その中にピリポがいました。8章には彼の2つの働きが記されています。サマリアの町とエチオピア人宦官の救いです。一方では町全体に喜びがもたらされ、もう一方ではたった一人のために喜びがもたらされました。両者には以下の点で共通点があります。
1.人間の計画によるのではなく、聖霊の導きによる。ピリポは置かれた場所で忠実にその使命を果たした。
2.ユダヤ人たちから疎外されてきた人々、自分たちと文化や習慣が違い、本来理解し合えない人々の中に救いがもたらされた。
3.過度な配慮によって福音が薄められるのではなく、イエス・キリストそのものが語られ浮き彫りとなった。
このピリポの2つの物語は、今も、地の果てに至る福音宣教のモデルと言えるでしょう。
◇クイズ