日々のみ言葉 4月25日
○今日のタイトル アテネで
○通読箇所 使徒の働き17章
◇今日の聖句
あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それを教えましょう。
◇ひとくち解説
ピリピを去ったパウロは、テサロニケ、べレアを苦闘しながら巡ってアテネに入り、残してきたシラスとテモテの到着を待ちます。アテネは人口の3万人よりもはるかに多い神々の像であふれていました。パウロは「心に憤りを覚え」ました。それは義憤だけではなく、真の神を知らない人々への同情でもありました。ユダヤ人の会堂や、広場でイエスと復活を宣べ伝えていましたが、あるときアレオパゴス評議会で、町の中心人物たちに福音を伝えるチャンスを得ます。
この説教を通して、パウロが、聖書の背景を全くもたない人々に、どのように福音を伝えたのかを垣間見ることができます。パウロは、いきなり彼らの文化や宗教を否定し、攻撃しませんでした。後に「すべての人に、すべてのものとなりました。何とかして、何人かでも救うためです。」(1コリント9:22)と書いているように、ギリシア人にはギリシア人のように語りかけました。自分の信仰と彼らの思想の共通点を挙げながら、かつ、相違点をあぶりだしていきます。そして天地の造り主である唯一の神は、死者からよみがえったキリストにおいて、求めれば見いだすことができる…この方こそ「知られざる神」であるという結論へと導いていくのです。この説教は福音のほんの入り口であり、語られたその場では中断され、聞き入れられませんでした。しかし、種はやがて実を結び、信仰に入る人々が起こりました。その中に、アレオパゴス評議会のメンバーであるディオヌシオもいたのです。一人の救いのためにあらゆる機会を逃さないパウロの姿に感動します。「私は福音のためにあらゆることをしています。」(1コリント9:23)
◇クイズ
テサロニケで、パウロ一行を自分の家に迎え入れた人は?1.ダマリス 2.ユスト 3.ヤソン