日々のみ言葉 12月30日
○今日のタイトル 元気を出しなさい
○通読箇所 使徒27章
◇今日の聖句
ですから、皆さん、元気を出しなさい。私は神を信じています。私に語られたことは、そのとおりになるのです。
◇ひとくち解説
27-28章でパウロはローマへと向かいます。「私たち」と記されているので著者ルカも同行していたことが分かります。ルカはこの旅程を実に緻密に記録します。その筆致は、神がいかに精密に旅を導かれたかを表現しています。ローマ宣教への道が、帝国の公費で、護衛付きで開かれるなどとは、パウロ自身も想像もしなかったでしょう。
船旅は暴風のため困難を極めます。船具を捨て、方向を知るための太陽や星も全く見えず、助かる望みも今や完全に絶たれようとしていました。そのとき人々の真ん中に立ったのが、熟練の船長でも、百戦錬磨の百人隊長でもなく、一囚人に過ぎなかったパウロだったことは偉大な皮肉です。
10節では、自分の経験に基づいて、この船出がいのちに危害をもたらすと助言しましたが、22節からは、神の権威に基づいて、人々を励まします。「皆さん、元気を出しなさい。私は神を信じています。」と。
ヨナの存在は、全乗組員の命を危険にさらしましたが、パウロの存在は、全員の命を救うことになります。それは、彼が神のことばに従っていたからです。「あなたがたは助かります。頭から髪の毛一本失われることはありません。」（34節）信仰は行動を伴います。パウロはただ神の救いを待つだけではなく、食事をとって備えました。こうして、全員の命が守られたのです。
◇クイズ
