日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 12月28日

日々のみ言葉 12月28日

○今日のタイトル 皇帝に上訴

○通読箇所 使徒25章

◇今日の聖句

そのイエスが生きているとパウロは主張しているのです。

◇ひとくち解説

フェリクスはパウロの件を放置したまま総督の座を去り、代わりにフェストゥスが総督となりました。それを機に、再び祭司長たちがパウロを告訴します。新総督はエルサレムでの裁判をほのめかしますが、パウロローマ市民権を利用して「私はカエサルに上訴します」と宣言しました。それは、ローマ行きを意味していました。

かつて御霊によって「私は…ローマも見なければならない」(19:21)と示され、さらに主がパウロのそばに立ち、「勇気を出しなさい。あなたは、‥‥ローマでも証しをしなければならない」(23:11)と語られたことは、思ってもみなかった方法によって、実現の道が開かれたのです。

ローマ市民権は、選挙権や裁判権などが保証され、人頭税や属州民税などが免除されるなど自由民としての特典がありました。パウロの両親がどのようにしてこれを得たのか不明ですが、パウロは「生まれながらの市民」(22:28)でした。パウロは国籍は天にあると自覚し、キリストにある自由のもとに生きていましたから、滅多なことではその権利を行使することはありませんでした。しかしローマ行きの経緯の中でそれを利用したのは、生まれながらに与えられた市民権の中にも、「母の胎にあるときから私を選び出し、恵みをもって召してくださった神」の計画があると信じたからでしょう。(ガラテヤ1:15)

◇クイズ

25:13でアグリッパ王に同伴していたその妹は?1.ベルニケ 2.ドルシラ 3.サロメ