日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 5月10日

日々のみ言葉 5月10日

○今日のタイトル 偵察

○通読箇所 民数記13-14章

◇今日の聖句

もし主が私たちを喜んでおられるなら、私たちをあの地に導き入れ、それを私たちに下さる。あの地は乳と蜜が流れる地だ。

◇ひとくち解説

「カナンの地偵察」の事件は、出エジプト記32-33章の「金の子牛」事件と並んで大きなイスラエルの過ちです。

民数記には書かれていませんが、申命記1:19-46の回想では、そもそも偵察の提案は主の側からではなく、民の側から出されたと記されています。本当に主の導きを信頼しているのなら不要なのに、主はその提案を容認し、12部族から一人ずつ、12名の偵察隊がカナンの地に派遣されました。

彼らは往復約800㎞を40日間をかけて、約束の地を踏破しました。10人は、最初、見たままを報告しましたが、ヨシュアとカレブの反論を聞いて「あの民のところには攻め上れない。あの民は私たちより強い」と断言し、さらには情報をあり得ないほど誇張し、民の間で言いふらしました。もともと疑いを抱いていた民の妄想はさらに膨らみ、一晩中泣き明かして、そんなことなら、エジプトや荒野で「死んでいたらよかったのだ」とまで言いました。

主の怒りは大きく「彼らを疫病で打ち、ゆずりの地を?奪する」と言われましたが、モーセの執り成しの祈りにより、即座の滅びは回避されました。しかし、ヨシュアとカレブを除く20歳以上の全ての者は責めを負い、彼ら自身が求めた通り、屍となるまで荒野で過ごさなければならなくなりました。

こうして約束の地の南限まで目前というカデシュ・バルネアで、民は(19章まで)40年に渡って足止めされました。この事件は、情報が溢れる現代を生きる私たちに、多くの示唆を与えています。

◇クイズ

偵察隊が大きなぶどうの房を得た場所は?1.ツィン 2.エシュコル 3.レホブ