日々のみ言葉 2月8日
○今日のタイトル ユダのために
○通読箇所 創世記38-39章
◇今日の聖句
こうしてタマルはユダのために子を宿した。
◇ひとくち解説
ヨセフ物語は中断され、38章にはユダの物語が挿入されています。やがてダビデ王家へとつながる家系の由来を聖書は明らかにしています。
1節でユダが兄弟たちと別れて住み、カナン人シュアを妻にしたことが分かります。それは、アブラハムに対する主の約束から離れることを意味していました。父が父なら、子も子で、ユダの子エルは主がそのいのちを奪われるほど悪しき者でした。当時の習慣で兄が死んだ場合、その妻は弟が引き取り、子孫を残さなければなりませんでした。しかし弟オナンは自分の家系を優先して父を欺きました。それゆえ、「主は彼も殺された」のです。
エル、オナンを失った寡婦タマルは、ユダの3番目の子シェラの妻になるはずでした。しかし、ユダは、二人の息子の死の責任を、タマルに転嫁し遠ざけようとします。このようにタマルはユダの一家にないがしろにされたのです。
タマルは義父の子を宿すために計略をめぐらし、成功します。その方法は感心すべきものではありませんでしたが、決して自分の欲のためではありませんでした。カナン人タマルには、非難される危険を冒してまでユダの子孫を残す義理はありませんでした。それなのに「ユダのために子を宿した」のは、彼女が、アブラハムへの主の約束「あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる」を、自分事として信じていたことを暗示しています。
タマルの信仰を、ルツにも重ねることができます。こうして二人は、異邦人の女性ながら、イエス・キリストの系図に名を残すことになったのです。
◇クイズ
タマルの子のうち、その手に真っ赤な糸を結び付けられたのは?1.ペレツ 2.ゼラフ 3.ラアダ