日々のみ言葉 2月6日
○今日のタイトル 苦難の日に
○通読箇所 創世記34-35章
◇今日の聖句
私はそこに、苦難の日に私に答え、私が歩んだ道でともにいてくださった神に、祭壇を築こう。
◇ひとくち解説
カナンの地に帰ってきたヤコブとその一家のごたごたを聖書は隠しません。
事の始まりはヤコブの娘ディナが、居留地を離れて、不用意に主を知らぬ人々を訪問したことから始まります。彼女は族長の子によって辱められます。彼らの習慣に従い、族長ハモルは親切な提案と贈り物と共にディナと息子の結婚を提案します。一家の長、ヤコブを差し置いて、シメオンとレビの二人は欺きの計画を実行します。永遠の契約として、祝福をもたらすしるし「割礼」を復讐の道具にし、死と呪いをもたらす方法として使用したのです。シメオンとレビは町を襲って虐殺し、兄弟たちは全財産を略奪しました。父ヤコブはこの件について神の御心を尋ねなかったばかりか、息子たちの過ちそのものを指摘せず、ただ、周囲からの評判を落としたことを嘆くだけでした。最後に息子たちは「私たちの妹が遊女のように扱われてもよいのですか」と言っていますが、後に同じ場所で弟ヨセフを隊商に売り飛ばします。
祝福を失って当然の一家でしたが、主はなおもヤコブを「祭壇を築きなさい」と招かれます。35:3「苦難の日に私に答え」に、完了形ではなく分詞が使われているのは興味深いことです。ヤコブの苦難が継続していることを暗示しているかのようです。この最悪の状況で、神はアブラハム・イサクに現わされた御名をもって契約を更新されます。「わたしは全能の神である」(11節)と。ここに人の愚かさと、神の恵みとまことの両極があります。
◇クイズ
ディナの母は?1.レア 2.ラケル 3.ジルパ