日々のみ言葉 1月2日
○今日のタイトル アブネルの死
○通読箇所 2サムエル3-4章
◇今日の聖句
民はみな、そのことを認めて、それで良いと思った。王のしたことはすべて、民を満足させた。
◇ひとくち解説
サムエル記第二の前半は、ダビデが王としてイスラエル全土をまとめていく様が描かれています。
亡きサウル王の叔父で重臣でもあった勇者アブネルは、その権力を手中にしたいと狙っていましたが、サウルの息子イシュ・ボシェテとの不和から、ダビデに組みするようになります。ダビデの手助けを申し出たアブネルでしたが、ダビデの重臣ヨアブはそれが陰謀であると主張し、暗殺します。ダビデのための忠臣の振舞いに見えますが、戦いで自分の兄弟アサエルを殺された(2章)ことへの個人的な復讐であったのかもしれません。ダビデはアブネルの死を悼み喪に服しました。ダビデは生涯、部下が犯したこの過ちを忘れませんでした。死の床でソロモンに、このヨアブの罪の責任を果たすようにと課しています。(列王上2:5-6)
サウルの子イシュ・ボシェテの方も、ダビデが手を下したわけではなく、自分の部族の者たちに暗殺されました。ダビデは、「一人の正しい人」(4:11)の死を惜しみました。
敵の死さえも悲しむダビデの憐れみ深い姿は、イスラエルの民衆の心を捕らえていきます。「この私は油注がれた王であるが、今日の私は無力だ。」(3:39)そう認めることができたことが、ダビデの強みでした。
◇クイズ
3章でダビデが取り戻したいと願った妻(サウルの娘)は?1.ミカル 2.アビガイル 3.バテ・シェバ