日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 4月26日

日々のみ言葉 4月26日

○今日のタイトル コリントで

○通読箇所 使徒の働き18章

◇今日の聖句

ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。」

◇ひとくち解説

アテネを去ったパウロは州都コリントでイエスがキリストであることを語り始めます。人口8万の商業都市コリントは、経済的には豊かでしたが、道徳的には退廃していました。その町にやってきた時パウロは「弱く、恐れおののいていました。」(1コリント2:3)経済的にも困窮し、会堂ではユダヤ人たちが反抗して口汚くののしりました。

パウロは不道徳な都市の雰囲気の中で、自分の無力を感じ、耐えがたい嫌気を味わっていたかもしれません。そのようなある夜、主はパウロを励まされます。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいる」そして続けられます。「この町には、わたしの民がたくさんいる」と。「わたしの民」は本来、主との契約の中にあり、聖なる者として区別されたイスラエルの民を指します。しかし主は、享楽におぼれるコリント人の中に、すでに「わたしの民」をたくさん見いだしておられたのです。この、人々に対する愛に満ちた神の眼差しがあればこそ、パウロは一年六か月の間腰を据えて、彼らの間で神のことばを教え続けたのでした。

後にパウロは、コリント教会にこう書き送りました。「たとえ私が人の異言や御使いの異言で話しても、愛がなければ、騒がしいどらや、うるさいシンバルと同じです。…愛がないなら、私は無に等しいのです。」(1コリント13章)

◇クイズ

18:18で、パウロ誓願を立てて何をしましたか?1.髪を剃った 2.断食した 3.いけにえを捧げた

日々の御言葉 4月25日

日々のみ言葉 4月25日

○今日のタイトル アテネ

○通読箇所 使徒の働き17章

◇今日の聖句

あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それを教えましょう。

◇ひとくち解説

ピリピを去ったパウロは、テサロニケ、べレアを苦闘しながら巡ってアテネに入り、残してきたシラスとテモテの到着を待ちます。アテネは人口の3万人よりもはるかに多い神々の像であふれていました。パウロは「心に憤りを覚え」ました。それは義憤だけではなく、真の神を知らない人々への同情でもありました。ユダヤ人の会堂や、広場でイエスと復活を宣べ伝えていましたが、あるときアレオパゴス評議会で、町の中心人物たちに福音を伝えるチャンスを得ます。

この説教を通して、パウロが、聖書の背景を全くもたない人々に、どのように福音を伝えたのかを垣間見ることができます。パウロは、いきなり彼らの文化や宗教を否定し、攻撃しませんでした。後に「すべての人に、すべてのものとなりました。何とかして、何人かでも救うためです。」(1コリント9:22)と書いているように、ギリシア人にはギリシア人のように語りかけました。自分の信仰と彼らの思想の共通点を挙げながら、かつ、相違点をあぶりだしていきます。そして天地の造り主である唯一の神は、死者からよみがえったキリストにおいて、求めれば見いだすことができる…この方こそ「知られざる神」であるという結論へと導いていくのです。この説教は福音のほんの入り口であり、語られたその場では中断され、聞き入れられませんでした。しかし、種はやがて実を結び、信仰に入る人々が起こりました。その中に、アレオパゴス評議会のメンバーであるディオヌシオもいたのです。一人の救いのためにあらゆる機会を逃さないパウロの姿に感動します。「私は福音のためにあらゆることをしています。」(1コリント9:23)

◇クイズ

テサロニケで、パウロ一行を自分の家に迎え入れた人は?1.ダマリス 2.ユスト 3.ヤソン

日々の御言葉 4月24日

日々のみ言葉 4月24日

○今日のタイトル ピリピで

○通読箇所 使徒の働き16章

◇今日の聖句

真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていた。ほかの囚人たちはそれに聞き入っていた。

◇ひとくち解説

パウロとシラスに、テモテやルカが加わり、一行は主の導きにより、エーゲ海を越えマケドニアに渡りました。ピリピの町で、主が紫布の女商人リディアの心を開いて、ピリピ宣教の初穂とされ、彼女の家が宣教拠点となりました。ところが一つの事件をきっかけに無実の罪を着せられ、パウロとシラスは捕えられました。パウロは自らのローマ市民権を行使し、免れることもできましたが、生まれたばかりのピリピ教会を悪評から守るために沈黙し、人々の前で裸にされ、むち打たれ、厳重警戒の「奥の牢」に入れられました。何も見えない暗がりで、足かせをつけられた二人でしたが、祈りつつ賛美の歌をうたい続けました。パウロは18年前、回心する前の自分がエルサレム教会の上に同じ仕打ちをしたことや、天使のように輝くステパノの顔を思い出していたかもしれません。そのとき地震が起こり、扉は開き、鎖は外れてしまったのです。真っ暗闇で見えないにもかかわらず、看守が自害しようとしているのをパウロは知り「自害してはいけない」と叫びました。地震は牢獄の土台を揺れ動かしましたが、パウロの愛は、看守の心を震えさせました。「何をしなければなりませんか」と問う\xB4

納蕕法¬戯瓩亮\xAB分たちを逃がせとは言わずこう言います。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」看守は二人の傷を洗い、主は彼とその家族の罪を洗い流されました。後にパウロはピリピ教会にこう書き送りました。「私の願いは、…生きるにしても死ぬにしても、私の身によってキリストがあがめられることです。」(1:20)

◇クイズ

今日はお休み

日々の御言葉 4月23日

日々のみ言葉 4月23日

○今日のタイトル  聖霊と私たちは

○通読箇所 使徒の働き15章

◇今日の聖句

私たちは、主イエスの恵みによって救われると信じていますが、あの人たちも同じなのです。

◇ひとくち解説

パウロバルナバによる、1年間の宣教によってアンティオキアに教会が誕生し、そこでイエスに従う者たちは初めて「キリスト者」と呼ばれるようになりました(11章)。そのアンティオキアから二人は最初の宣教旅行に出かけ、帰ってきました。(14章)その町で一つの論争が起こり、教会は分裂の問題に直面したのです。それは、割礼を受けモーセの律法を守らなければ、異邦人は救われない、という教えについてでした。

この問題はエルサレム教会へと持ち込まれ、教会のリーダーたちによって協議されました。議論の中ではっきりしてきたことは、1.異邦人の回心は人間の戦略ではない。彼らを顧みて、お召しになったのは、神だということ。2.彼らが救われたのは、福音のことばを聞いて信じた結果であり、主イエスの恵みによるということ。3.律法によるのではなく、恵みと信仰によって、すでに彼らは神の民となり、主の名で呼ばれる者たちになっているのだということ。…それゆえに、この救いに加えて律法のくびきを負わせることは、神を試みることになるのです。

聖霊と私たちは…決めました」(28節)という表現は重要です。この決定は聖霊が直接語りかけて一方的に指示されたものではありませんでした。聖霊の導きの中で話し合い、聖書の御言葉によって進むべき道を見いだし、聖霊と教会の共同作業で出された決定だったのです。現代でも教会には様々な意見の違いがあります。その中で「聖霊と私たちは…決めました」と行くべき道を見出したいものです。

◇クイズ

37節でバルナバパウロが二回目の宣教旅行に連れて行くかどうかで議論になったのは誰についてですか?1.シラス 2.マルコ 3.ユダ

日々の御言葉 4月17日

日々のみ言葉 4月17日

○今日のタイトル 選びの器

○通読箇所 使徒の働き9章

◇今日の聖句

あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子らの前に運ぶ、わたしの選びの器です。

◇ひとくち解説

8章に続いて主は、福音が地の果てにまで広がるための準備を進められます。9章ではそのために一人の人が選ばれます。それは、こともあろうに、主の弟子たちを脅かし、殺害しようと企てていたサウロでした。

天からの光を受け、自分の名が呼ばれたとき、聖書に精通するサウロは、その光が神の顕現であると分かりました。彼は尋ねます。「主よ、あなたはどなたですか」彼が「主」と呼んだお方の答えは、驚くべきものでした。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。」(5節)わたし(イエス)は主である…この光に打たれたサウロは、肉眼に光を失いました。「この道の者」(2節)を捕らえに来た彼が道を見失い、サウロに捕らえられてエルサレムで殺されるはずだったアナニアが、サウロを神の愛によって捕え、キリストのもとに連れて行くことになりました。イエスの名を呼ぶ者たちを捕縛するはずのパウロ(14節)が、イエスの名を運ぶ器として選ばれ、イエスの名のために苦しむ使命を与えられたのです。5節に「あなたはどなたですか」と尋ねて以来、一言も発しなかったサウロが次に語った言葉は「この方こそ神の子です」(20節)でした。

三日間、目が見えず、食べることも飲むこともしなかった古いサウロは、キリスト共に葬られ、聖霊バプテスマによって新しい人へとよみがえりました。「もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。」(ガラテヤ2:20)

◇クイズ

ダマスコに入ったパウロが滞在したのは誰の家でしたか?1.ユダ 2.アナニア 3.バルナバ

日々の御言葉 4月16日

日々のみ言葉 4月16日

○今日のタイトル ピリポ

○通読箇所 使徒の働き8章

◇今日の聖句

人々は、ピリポが神の国イエス・キリストの名について宣べ伝えたことを信じて、男も女もバプテスマを受けた。

◇ひとくち解説

8章から本書は新しい展開を見せます。福音がエルサレムという地域を越えて、地の果てへと広がる第一歩です。

福音宣教は、しばしば綿密に建てられた人間の計画によりません。しかも、人の目から見ると危機や迫害など、もっともふさわしくない状況から始まります。8章では、ステパノの殉教とその後の迫害によってエルサレムから去らなければならなくなった信徒たちが、福音を伝えながら巡り歩いたことが新時代の始まりのきっかけになりました。その中にピリポがいました。8章には彼の2つの働きが記されています。サマリアの町とエチオピア人宦官の救いです。一方では町全体に喜びがもたらされ、もう一方ではたった一人のために喜びがもたらされました。両者には以下の点で共通点があります。

1.人間の計画によるのではなく、聖霊の導きによる。ピリポは置かれた場所で忠実にその使命を果たした。

2.ユダヤ人たちから疎外されてきた人々、自分たちと文化や習慣が違い、本来理解し合えない人々の中に救いがもたらされた。

3.過度な配慮によって福音が薄められるのではなく、イエス・キリストそのものが語られ浮き彫りとなった。

このピリポの2つの物語は、今も、地の果てに至る福音宣教のモデルと言えるでしょう。

◇クイズ

8:28によるとこのエチオピア人はどこでイザヤ書を読んでいましたか?1.水辺 2.神殿 3.馬車

日々の御言葉 4月15日

日々のみ言葉 4月15日

○今日のタイトル 人の子が神の右に

○通読箇所 使徒7章

◇今日の聖句

「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます」

◇ひとくち解説

第7章は本書の第一部の結びであり、第二部への架け橋です。ステパノはエルサレムの指導者たちに捕らえられ最高法院で尋問を受けます。ステパノの証言は本書で最長の説教です。そこには、神とイスラエルの民との関係の歴史が凝縮されています。先祖たちの聖霊に逆らう性質(51節)によって、あなたがたも「この正しい方」イエスを裏切り殺す者となったっと指摘します。この説教の頂点・結論が56節です。「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます」かつてアブラハムに現れた「栄光の神」(2節)が天を開き見せられるのは、神の栄光を共有しながら立っておられるキリストです。最高議会の権威のはるかに凌駕する、神の権威をもって審判者として、ステパノの証言を受け入れるために立ち上がられるのです。

「心と耳に割礼を受けていない」彼ら(51節)にとってそれは神への冒涜にしか聞こえません。ステパノを町の外に追い出し、石を投げつけました。ステパノは主を呼びます。「主イエスよ、私の霊をお受けください。」イエスは主でり、また自分のいのちはこれで終わるのではなく、イエスの御手のうちに受け取られ、永遠に続くという信仰の告白です。そしてひざまずきます。ステパノをひざまずかせたのは迫害の石ではなく、うちに燃える十字架のキリストの愛でした。「主よ、この罪を彼らに負わせないでください。」このイエスの祈りをもって一粒の麦となり眠りについたのです。ステパノの祈りは、やがて、それを目撃した青年サウロの上に実現し、豊かに実を結ぶことになります。

◇クイズ

7:30によると燃える炎の中で、御使いが現れたのは、モーセが何歳のとき?1.40歳 2.80歳 3.99歳