日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 4月11日

日々のみ言葉 4月11日

○今日のタイトル 第七の月の十日

○通読箇所 レビ15-16章

◇今日の聖句

これは年に一度イスラエルの子らのために行われる、彼らのすべての罪を除く宥めである。

◇ひとくち解説

11-15章にはきよいものと汚れているものとを分ける諸規定が示されました。11章=食物規定 12章=出産規定 13-14章=ツァラアトの規定 15章=性的漏出の規定…これらはすべて「いのち」に関することがらです。「いのち」は神に属することであり、神に連なる民は日常生活においても、注意深く自らを「死」から遠ざけ、分けることが求められたのです。それを受けて、16章では年に一度の「大贖罪の日」について記されています。意図して犯した罪は、その都度きよめの儀式が行われますが、知らずに犯した罪も含めて、その年のすべての罪から民を清める儀式です。出エジプト記30:10で「最も聖なるもの」と端的に表現されたこの儀式は、レビ記の中心に置かれ、いわば心臓部です。

新約聖書ヘブル人への手紙の著者は、この「大贖罪の日」の儀式が、来るべきメシアによる贖いの模型であったと指摘します。キリストは大祭司として来られ「雄やぎと子牛の血によってではなく、ご自分の血によって、ただ一度だけ聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられました。」(ヘブル9:12)その血は、「死んだ行いから離れさせ、生ける神に仕える者に」するのに十分な力があります。(同14節)こうして「イエス・キリストのからだが、ただ一度だけ献げられたことにより、私たちは聖なるものとされています。」(同10:10)これがレビ記が指し示す希望なのです。

◇クイズ

16章で、民の罪を負って荒野に追放されるやぎは何と呼ばれましたか?1.アザゼル 2.アブネル 3.イゼベル