日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 12月26日

日々のみ言葉 12月26日

○今日のタイトル その夜

○通読箇所 使徒23章

◇今日の聖句

その夜、主がパウロのそばに立って、「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことを証ししたように、ローマでも証しをしなければならない」と言われた。

◇ひとくち解説

エルサレムにおいてパウロは、ナザレのイエスを主と呼び、「主を見たのです」と証言したゆえに、命を狙われることになりました。(22章)40名以上のユダヤ人がひそかにパウロ殺害の誓いを立てたその夜のことです。

「その夜、主がパウロのそばに立って」…主は本書において3度、夜パウロに語りかけられました。それは、単に時間だけでなく、パウロの状況を表しています。16:9では、アジア州での宣教に行き詰まった闇。18:9では、コリント宣教の苦闘の闇。そして本章ではエルサレムでの同胞からの拒絶という闇…先の見通せない暗闇の中で、主は「勇気を出しなさい」と語りかけ、「わたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子らの前に運ぶ」(9:15)という使命の原点にパウロを立たせるのです。思えばあの時も天からの光によって視力を失い、闇の中にいましたが、「キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせるために」主は彼の心を照らされたのでした。(2コリ4:6)今も、主は同じ光を持ってパウロを照らされます。

ユダヤ人によるパウロ暗殺計画を阻止するために、主はパウロの甥を通してこの陰謀を明らかにされ、千人隊長リシアの心を動かされました。エルサレム駐屯部隊の総数1000人のうちの約半数470人が、一人の囚人パウロの護衛につけられ、パウロの身は、カイサリアへと移されることになるのです。

◇クイズ

このときのローマ総督は誰?1.ピラト 2.フェリクス 3.フェストゥス