日々のみ言葉 12月25日
○今日のタイトル エジプトへ
○通読箇所 ルカ2:13-23
◇今日の聖句
「立って幼子とその母を連れてエジプトへ逃げなさい。」
◇ひとくち解説
マタイ福音書のクリスマス物語は、血なまぐさい残虐な事件をもって結ばれます。権力に固執するヘロデが、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方」を亡き者にするために、ベツレヘムとその周辺一帯の二歳以下の男の子をみな殺させたのです。「この方はご自分のところに来られたのに、ご自分の民はこの方を受け入れなかった。」(ヨハネ1:11)イエスとその家族は、難民となり、知人も親戚もいない、住まいも財産も仕事のあてもない、遠い異国へと旅立たなければなりませんでした。その道は、かつてヤコブの子ヨセフが、兄弟に疎まれて売り飛ばされ、エジプトへと送られた茨の道でした。
苦しみに始まり苦しみに終わるイエスの生涯は、母の胎から世の終わりまで、どんな時にもインマヌエル(神が私たちとともにおられる)であられることの確かなしるしとなったのです。
マタイはこのエジプト逃避にエレミヤの嘆きの歌を重ねました。「ラマで声が聞こえる。むせび泣きと嘆きが。ラケルが泣いている。」この受難の子どもたちへの悲痛な歌には続きがあります。「主はこう言われる。『あなたの泣く声、あなたの目の涙を止めよ。… わたしが疲れたたましいを潤し、すべてのしぼんだたましいを満ち足らせるからだ。』」(エレミヤ31:16、25)
イエスこそ、地上の王がもたらす暴力に終止符を打ち、ご自分の民をその罪からお救いになる平和の王なのです。
◇クイズ