日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 12月22日

日々のみ言葉 12月22日

○今日のタイトル 飼葉桶

○通読箇所 ルカ2:1-7

◇今日の聖句

そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。

◇ひとくち解説

マリアが歌った<逆転の救い>(1:51-54)は、イエス出生の記事に見事に現わされます。

「全世界の住民登録をせよ」…<全世界>という誇張表現が皇帝の高慢を表しています。一見、その理不尽な勅令に屈服するようにして、全世界を治める真の王が誕生したのです。「権力のある者を王位から引き降ろし、低い者を高く引き上げ」るためです。

ベツレヘムというダビデの町」…ダビデの町と言えば、ダビデが王座に着いたエルサレムを連想します。しかしルカはあえて、ベツレヘムを指し、ダビデの貧しい出自に注目させます。これは、ベツレヘムという「あまりにも小さい」村から生まれくるお方が、軍事力ではなく、「主の御名の威光によって」治めるとの預言の実現でもあります。(ミカ5:1-4)

「その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。」…主の深い嘆きを想起します。「牛はその飼い主を、ろばは持ち主の飼葉桶を知っている。しかし、イスラエルは知らない。わたしの民は悟らない。」(イザヤ1:3)主が知らせて下さらなければ誰も「この民全体に与えられる、大きな喜び」を知ることはできません。動物にエサを提供する場に、身を置かれたことは、このお方が「飢えた者を良いもので満ち足らせ」(1:53)ることの暗示でもあります。そして、星でも、輝く栄光でも、御使いでも、天の軍勢でも、燃える柴でも、雲の柱でもなく、飼葉桶こそが、羊飼いが主キリストを捜し当てるための唯一の手掛かり…<しるし>となるのです。

こうして「逆転の救い」の物語は始まるのです。

◇クイズ

羊飼いが喜びの知らせを受けたのはいつですか?1.朝 2.昼 3.夜