日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 12月21日

日々のみ言葉 12月21日

○今日のタイトル 私のたましいは

○通読箇所 ルカ1:39-56

◇今日の聖句

「私のたましいは主をあがめ、私の霊は私の救い主である神をたたえます。」

◇ひとくち解説

マリアの賛歌は、マリア個人の喜びの歌から始まります。「わたしの霊は、救い主である神に、喜び躍ります」(47節フランシスコ会訳)彼女は第一に、神がなさった何かではなく、神の内にあることを喜びとします。

次に、力ある方がなさった「大きなこと」によって、自分が幸いな者となったことを証します。

私という一人称単数で始まった個人の歌は、「代々にわたって主を恐れる者」の歌へと広がっていきます。55節からは「私たち」と複数形になり、神の民全体を巻き込んでいきます。

51節「主はその御腕で力強いわざを行い…」の背景には、出エジプトの奇跡があるように思われます。その過去の主の働きを、自分の胎に宿っている方が完成させることを、すでに起こったかのように確信をもって歌うのです。

「心の思いの高ぶる者」「権力のある者」「富む者」…自分自身を正義とし、それゆえ神を見上げようとしないことは、ルカ福音書が示す「罪」の中心的な鍵となります。

「低い者」「飢えた者」は、必要の全てを神に期待する人々です。3度に渡って織り込まれる「あわれみ」という言葉は、それらの人々に向かって差し伸べられる救いの手であり、ルカ福音書が描く「救い」の中心です。

「卑しいはしため」であるマリア個人から始まった歌は、「しもべイスラエル」で結ばれます。マリアの受けた祝福は、やがて全世界が受ける祝福を代表するものなのです。

◇クイズ

今日はお休み