日々のみ言葉 5月20日
○今日のタイトル この望み
○通読箇所 使徒の働き26章
◇今日の聖句
私が神に願っているのは、あなたばかりでなく今日私の話を聞いておられる方々が、この鎖は別として、みな私のようになってくださることです。
◇ひとくち解説
総督フェストゥスとアグリッパ王の前でのパウロの弁明は、本書最後の弁明であり、この書全体のクライマックスとも言えるでしょう。
パウロは、今ここに立っているのは、「父祖たちに与えられた約束に望みを抱いている」ゆえだと言います。その約束とは、イスラエル全家の「復活」です。「イスラエルのために国を再興してくださる」(1:6)という復活の希望は、「復活されたイエス」にかかっているのです。
その復活の希望の先例として、パウロは、自分のダマスコ途上での復活のキリストとの出会いを証言します。暗闇の中にいた自分が「天からの光」を見、ヘブル語で語られる主のことばを聞いた…それはイエスであった…との証です。主の証人・しもべとして国々を照らすというパウロの使命はそのまま、いにしえの預言者の使命であり、主の民の使命でもあるのです。「 国々はあなたの光のうちを歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。」(イザヤ60:3)とある通りです。復活されたキリストこそ「この民にも異邦人にも光」であり、自分がその復活を体験したように、民全体に実現するようにというのがパウロの弁明の核心です。これは聖書を全く知らないフェストゥスには理解できないことでしたが、アグリッパ王の心には響きました。パウロの最後の言葉は、すべての読者に対する語りかけでもあります。「私が神に願っているのは、…今日私の話を聞いておられる方々が、…みな私のようになってくださることです。」
◇クイズ
今日はお休み