日々のみ言葉 1月18日
○今日のタイトル 王として
○通読箇所 マタイ2章
◇今日の聖句
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちはその方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」
◇ひとくち解説
マタイは「見よ」と東の方から来た博士たちに、読者の目を向けさせます。
＜博士＞はユダヤ人読者にとっては、不快な者たちでした。ダニエル書（ギリシャ語訳）では、同じ語が主を知らぬ「呪文師」と訳されています。それらの異邦人博士がユダヤ人の王誕生の知らせを受け取り、しかも「礼拝するために」来た一方、ヘロデ王、主を礼拝する祭司長たち、預言を知る律法学者たちが、何の告知も受けず、動揺し、「行って拝むから」と言いつつその命を狙ったというところに、大きな皮肉があります。
こうして、ご自分の民から疎まれた幼子イエスでしたが、出エジプトの40年のイスラエルの民の愚かな荒野の旅をたどるようにして、苦難の道を歩まれます。それは、彼らをその罪から救うという使命を暗示しているのです。
博士たちの「礼拝した」という言葉は、本書の最後にも使われています。弟子たちは復活された「イエスに会って礼拝した」のです。イエスは彼らに命じられました。「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」（28:19）と。こうして異国の博士たちの礼拝からはじまったこの福音書は、弟子たちの礼拝によって結ばれ、福音は遠い異国へと流れ出すのです。
◇クイズ
今日はお休み
