日々のみ言葉 12月25日
○今日のタイトル 礼拝するために
○通読箇所 マタイ2章
◇今日の聖句
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちはその方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」
◇ひとくち解説
マタイ福音書は最初の読者としてユダヤ人を想定して書かれています。ですから、1章の「この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」という約束は、読者の期待を高めたことでしょう。
ところが2章でそれは覆されます。幼子イエスのもとを来訪し、礼拝したのが、同じ屋根の下にいることさえ嫌悪すべき、異邦人の星占い師たちだけだったからです。
さらに彼らの言葉は衝撃的です。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは…礼拝するために来ました。」ユダヤ人にとって王、その末裔から出るメシアは、あくまで人間であって礼拝の対象ではありません。王も、宗教家も、エルサレムの住民も、動揺するばかりで何も理解できませんでした。
30年後、再びエルサレムの住民は動揺します。大祭司の「おまえは神の子キリストなのか、答えよ。」との質問を全肯定されたイエスは、十字架にかけられます。その頭上に掲げられた罪状がきが「ユダヤ人の王」でした。そして息を引き取られたイエスを、今度は西方ローマの百人隊長が見上げて言います「この方は本当に神の子であった。」と。東方の博士を星をもって、西方の兵士を地震をもって、ご自分への礼拝へと導かれた主は、すべての者をみ許へと招いておられます。「ユダヤ人とギリシア人の区別はありません。同じ主がすべての人の主であり、ご自分を呼び求めるすべての人に豊かに恵みをお与えになるからです。」(ローマ10:12)
◇クイズ
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