日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 9月12日

日々のみ言葉 9月12日

○今日のタイトル 主に祈った

○通読箇所 ヨナ2章

◇今日の聖句

苦しみの中から、私は主に叫びました。すると主は、私に答えてくださいました。よみの腹から私が叫び求めると、あなたは私の声を聞いてくださいました。

◇ひとくち解説

2章は、魚の腹の中でのヨナの祈りです。詩篇の表現が散りばめられた美しい祈りです。自分を窮地から救い出してくださる主への信頼が見られます。

しかし、ヨナは本当に悔い改めたのでしょうか?彼は自分の過ちについて一切触れていません。また、嵐の海上に残された水夫たちの安全を祈らず、ただ自分の救いだけを祈ります。さらに水夫たちを「空しい偶像に心を留める者」と呼び、彼らは恵みを捨て去るだろうと軽蔑します。水夫たちが「非常に主を恐れ、主にいけにえを献げて誓願を立てた」(1:16)のも知らずに。

確かに彼は魚の腹で主を呼び求め、主を思い出したでしょう。しかし、その祈りはどこまでも自分中心的で、彼の本質は何も変わっていませんでした。

「主は魚に命じて、ヨナを陸地に吐き出させた。」(10節)吐き出すという言葉は、聖書の中では悪い意味で用いられます。(レビ18:25,28など)魚も吐き出すほど、かたくななヨナでした。しかし主は、そのようなヨナにいつくしみを注ぎ、再びニネベ宣教の使命をお委ねになるのです。彼の失敗と背きを越えて、救いが異邦人に及ぶことを主が望まれたからです。

◇クイズ

3節で、ヨナは、自分を海の真中に投げ込んだのは誰だと言っていますか? 1.水夫 2.主 3.嵐