日々のみ言葉 12月5日
○今日のタイトル 立ち上がって
○通読箇所 詩篇9-10篇
◇今日の聖句
主よ立ち上がってください。神よ御手を上げてください。どうか貧しい者を忘れないでください。
◇ひとくち解説
9編と10篇にまたがって行頭の文字がアルファベット順になっていますので、この2つの詩篇は、しばしばひとまとまりとみなされます。しかし9編は異国からの抑圧、10篇は同胞の企みからの救いを祈っており、それぞれ独立した歌のようでもあります。
2つの詩篇を貫く祈りは、「主よ立ち上がってください」（9:19、10:12）です。詩人は訴えます。「主よなぜあなたは遠く離れて 立ち苦しみのときに身を隠されるのですか。」（10:1）彼は苦難の中にありましたが、神の存在を疑ったわけではありません。「なぜ」と疑問を投げ、立ち上がってくださいと祈るのです。
逆に、彼を苦しめる者は「神はいない。」（10:4）「顔を隠して永久に見ることはない」（10:11）と嘲ります。「わたしはある」と名乗られる神に対する挑戦です。
詩人は答えのない苦しみの中でこう信じます。「あなたは見ておられました。労苦と苦痛をじっと見つめておられました。それを御手の中に収めるために。」（10:14）「御名を知る者はあなたに拠り頼みます。主よあなたを求める者をあなたはお見捨てになりません」（9:10）
詩人は涙の向こうに、「とこしえに御座に着き」（9:7）「世々にわたって永遠の王」（10:16）を見つつ、確信をもって祈るのです。「主よ立ち上がってください」と。
◇クイズ
9:14では、どこで救いの歓声を上げると言っていますか？１．宮 ２．広場 ３．城門
