日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 11月20日

日々のみ言葉 11月20日

○今日のタイトル 一粒の麦

○通読箇所 ヨハネ12章

◇今日の聖句

一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。

◇ひとくち解説

12章後半は、イエスが公の場で最後に語られた言葉であり、イエスが世に来られた使命が凝縮されています。

それはギリシア人たちの「イエスにお目にかかりたいのです」という願いから始まりました。イエスのお答えはこうです。「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。」(24節)「地に落ちて死ななければ」は32節で「地上から上げられるとき」と説明されています。最も絶望的・非生産的と見える十字架の死は、種が実を結ぶための不可欠の条件であり、その時こそが「人の子が栄光を受ける時」であり、「イエスにお目にかかりたい」いう願いに対する真の回答です。それゆえ、もし死ぬなら…「わたしはすべての人を自分のもとに引き寄せます」(32節)と言われるのです。

エスの種としての使命は、生み出された実である私たちの生き方に引き継がれます。実の存在は種の死に全面的に依存します。キリストが十字架の上で支払われた代価が、私たちの存在の価値なのです。「自分のいのちを憎む者」とは、その新しい価値を知って「自分のいのちを正しく愛する者」という意味です。その人の存在は「永遠のいのち」という価値を帯びるようになります。さらに、私たちもまたキリストと共に種となるとき、実を結んでいくでしょう。それが「わたしに仕えるというのなら、その人はわたしについて来なさい」という招きの意味です。「どのような死に方で」(33節)という表現は、最終章21:19で弟子へと引き継がれていくことになります。

◇クイズ

ギリシア人が取次ぎを願ったピリポはどこの出身?1.カペナウム 2.ベツサイダ 3.カナ