日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 1月12日

日々のみ言葉 1月12日

○今日のタイトル 主のあわれみ

○通読箇所 創世記19-20章

◇今日の聖句

彼はためらっていた。するとその人たちは、彼の手と彼の妻の手と、二人の娘の手をつかんだ。これは、彼に対する主のあわれみによることである。

◇ひとくち解説

21章の<イサクの誕生>の祝福が、ただ神の恵みのゆえであることを示すために、19-20章は、人間の罪の深さと、神の憐れみの大きさを示します。

アブラハムを訪問した御使いは、ロトのもとを訪れます。ソドムの町の人々の暴力的な脅迫から、御使いたちを守ろうと試みたロトは、反対にソドムに臨む壊滅的な滅びから救い出されます。事の深刻さを悟らないで、もたもたしているロトの手を、御使いが握りしめて連れ出したのは、ただ主の憐れみによることでした。

ちょうど洪水から救われた後にノアが過ちを犯したように、ロトも二人の娘によって男の子をもうけます。子どもたちはモアブ人とアンモン人の先祖となります。度重なる人類の愚かさの中にも、主は救いの種を残されます。やがて、モアブ人ルツがダビデ王家のルーツとなり、アンモン人ナアマがソロモン王の妻となり、その子孫からメシアが誕生することになるのです。

一方、20章のアブラハムの態度も、ほめられたものではありません。彼は聖書中最初の「預言者」(7節)と呼ばれながら、皮肉にもこの章で神の声が臨むのは、異邦の王アビメレクに対してのみです。アブラハムは、「この地方には、神を恐れることが全くない」という勝手な思い込みと、嘘によって、この王国に祝福ではなく、大きな罪をもたらしかねない過ちを犯したのです。

次章の大いなる祝福は、ただ一方的な神の憐れみによることです。

◇クイズ

20章で、アブラハムが寄留していた地は?1.エジプト 2.ゲラサ 3.ゲラル