日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 10月21日

日々のみ言葉 10月21日

○今日のタイトル キリストを主と

○通読箇所 マルコ12章

◇今日の聖句

ダビデ自身がキリストを主と呼んでいるのに、どうしてキリストがダビデの子なのでしょう。

◇ひとくち解説

マルコ福音書は「受難物語とその前書き」とも評されているほど、キリストの十字架に焦点を合わせています。その受難物語は11章のエルサレム入城からスタートしています。直前にバルティマイがイエスに対して「ダビデの子」と告白したこと、さらにイエスを迎えたエルサレムの群衆が「祝福あれ、われらの父ダビデの、来たるべき国に。」と賛美した声が、イエスに対する<ダビデの子>=メシアとしての期待を表しています。

その背景のもと、12章ではイエスの方から詩篇110篇を引用して問いかけられました。「ダビデ自身がキリストを主と呼んでいるのに、どうしてキリストがダビデの子なのでしょう。」

ダビデが自分の末裔から出現するメシアに対して<私の主>と呼び、神の右の座につくことを預言している…それは何を意味するのか、とお尋ねになったのです。群衆が持っている誤った「ダビデの子」のイメージに一石を投じる言葉でした。

このときイエスは、疑問を投げかけられただけで、答えを与えられません。数日後、最高議会で祭司長の前で宣言された言葉がその答えです。「わたしが、それです。あなたがたは、人の子が力ある方の右の座に着き…」と。イエスダビデの子である以上の存在…神の子なのです。そして、受難物語は「この方は本当に神の子であった。」(15:39)という百人隊長の言葉で頂点を迎えます。このようにして、マルコは「神の子、イエス・キリストの福音」(1:1)を見事に描きました。

◇クイズ

12:13でパリサイ人とともにイエスのことばじりをとらえようと来たのは?1.律法学者 2.ヘロデ党 3.サドカイ派