日々のみ言葉 8月16日
○今日のタイトル 生ける望み
○通読箇所 1ペテロ1章
◇今日の聖句
神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。
◇ひとくち解説
この書は、苦難の中にある異邦人の教会に対して、「生ける望み」を思い起こさせるために、使徒ペテロが書いた手紙です。
冒頭の「散って寄留している選ばれた人たち」…は旧約聖書ではイスラエルの民を指す称号でした。また「血の注ぎかけ」（2節）は、出エジプトの民がシナイ山で主と契約を結んだ物語を思い起こさせます（出24:3-8）。さらに「資産を受け継ぐ」（4節）も、相続地を約束されたイスラエルを想起させます。このようにしてペテロは、旧約の様々なモティーフを散りばめながら、異邦人も神の民とされ、契約の中に入れられたことを強調しているのです。それは血筋や努力によるのではなく、神が「ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって」与えられた恵みでした。神の民とされた恵みのゆえに、今、困難を前にしても、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに躍ることができます（8節）。
キリストの苦難とそれに続く栄光に結ばれつつ、「イエス・キリストが現れるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい」（13節）とペテロは勧めます。今は暗い土に埋もれた種のようであっても、私たちの内にある「朽ちない種」（23節）が、とこしえに散らない栄光の花を咲かせてくれるのです。これが「生ける望み」です。
◇クイズ
7節では、信仰が何と比べられていますか？１．真珠 ２．金 ３．亜麻布
