日々のみ言葉 2月16日
○今日のタイトル 生かされるため
○通読箇所 創世記50章
◇今日の聖句
あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。
◇ひとくち解説
かつてヨセフに対して行ったひどい仕打ちを謝罪する兄弟たちに対して、ヨセフは言います。「あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。」これはヨセフ物語の結論ですが、同時に創世記の結論でもあります。アダムの過ちは、人間に罪をもたらしましたが、人間をエデンの園へと連れ帰るために神が立てられた計画によって、神がどれほど人類を愛しておられるかが明らかになったのです。愛の大きさは、世にお与えになった独り子の犠牲の死において頂点を見ます。ペテロはユダヤ人たちに、イエスのもたらす救いについてまるでヨセフ物語と重ねるようにして語っています。すなわち彼らは「無知のために」イエスを十字架につけたけれども、それは神が「まず、そのしもべ(イエス)を立て、…その方が、あなたがた一人ひとりを悪から立ち返らせて、祝福にあずからせてくださる」という計画のためであったのだと(使徒3:17-26)。
ヨセフの最後の言葉「神は必ずあなたがたを顧みてくださいます」の中には、顧みる(捜し求め訪れる)という動詞が二度重ねて使用され、神の並々ならぬ御決意が表現されています。主はモーセに現れたとき同じ表現で語られ(出3:16)、それが出エジプトの動機になっています。<必ず顧みる>という言葉が創世記と出エジプト記をつなぐ橋なのです。
◇クイズ
ヤコブをミイラにするのに何日かかりましたか? 1.7日 2.40日 3.70日