日々の御言葉

聖イエス会福音教会の牧師室から聖書のみ言葉をおおくりします。聖書は主に新改訳2017を使用しています。

日々の御言葉 3月1日

日々のみ言葉 3月1日

○今日のタイトル みこころに留め

○通読箇所 出エジプト1-2章

◇今日の聖句

神は彼らの嘆きを聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。

◇ひとくち解説

本書の主題「契約に対する神の誠実さと、その約束の実現」がすでに1-2章から示されています。13-14節に描かれるイスラエルの奴隷生活の窮状は、そこからの救いと共に、すでにアブラハムに予告されていました。(創世記15章)その約束の実現のために、いよいよ神の見えない手が動き始めます。

ヘブル人の男の子を殺せとの命令に背いた助産婦たちが「神を恐れる」者であったと著者は2度繰り返します。(17,21節)モーセが出現する前でさえ、400年の異国生活の中で、信仰が継承されてきたのは驚異的です。エジプト王は、名前さえも記録されないのに、神を恐れる助産婦たちの名、シフラとプアは、永遠に記憶されます。

「女の子は生かせ」と王が命じたのは、女性は無力だと考えたからでしょう。しかし、モーセの命を救うために神に用いられたのは、女性たちでした。母と姉ミリアムだけでなく、エジプトの王女やその召使も。

エジプトの王女はその名を「モーセ」と付けます。そのヘブライ語の意味は「引き出した」ですが、エジプト語では「子」を意味します。これは、神がイスラエルの民を御自分の「子」として約束の地へと「引き出す」ことを暗示しています。

大人になったモーセは、同胞から「だれがおまえを、…任命したのか」と問われますが、この質問が次章の伏線になっています。

このように舞台が整えられた後、序章は「神は…契約を思い起こされた」と結ばれます。「思い起こす」という言葉は、創世記8:1で箱舟のノアたちに対して用いられた、神の誠実さをあらわす語です。

◇クイズ

2:15でモーセがミディアン人の娘たちに出会ったのはどこ?1.山 2.井戸 3.畑